Note 9 購入&レビュー その1(機種選択編)
スマホのバッテリーが完全にへたってきたので、Note 9を購入しました。そこで、簡単なレビューをしたいと思います。まずは、その1(機種選択編)です。
■iPhone XS Maxを買わずに、Note9にした理由
タブレットはずっとiPad、iPad Proを使っているのですが、スマホはAndroidを使っていました。なんと言ってもAndoroidスマホは安かったからです。ヤフオクの新古品で購入すると、Nexusだと、同等クラスのiPhoneの7掛~半額強で購入できたイメージでした。
今回は、ちょうどNote 9、Pixel 3、iPhone XS Maxの発売時期が重なったので、結構迷いました。今回の考慮要素は、主に下記の5点でした。
①価格
②ペン入力の可否
③OSのバージョンアップ期間
④性能(CPU、グラフィック、液晶、バッテリー時間、カメラ、ストレージ)
⑤日本語の音声入力環境の良さ
①価格
まず、もっとも重視したのは①価格です。iPhone XS Max(6.5インチ)の価格が、かなり高い(ノートパソコン並)のがネックでした。
64GB 124800円(税別)
256GB 141800円(税別)
512GB 164800円(税別)
CPUが同じなので、iPhone X(5.8インチ)を購入するというのもあったのですが、
64GB 112800円(税別)
256GB 129800円(税別)
512GB 152800円(税別)
値段の減少額がかなり微妙なので、決め手にはなりませんでした。
他方、Note 9も、海外での販売価格は、当初は、それなりでした。Snapdragon版 or exynos版か、128GB or 512GBかで価格は違いますがSnapdragon版、128GB版で12万前後からスタートしていました(当初1000ドルといわれていたかと記憶しています。)。
しかし、Androidスマホは、発売されると値段がどんどん下がります。私が購入した10月5日時点では、SM-N9600(SD版、128GB)で、789ドル前後(1shopmobile)になっていました。後記の理由で、1shopmobileではなく、etorenで購入したのですが、購入額は諸費用(送料、輸入消費税)込みで 98894円でした。
iPhone XS Maxでは、128GBモデルはありませんが、比較便宜上、Maxの256GBモデルで比較すると、
iPhone XS Max 約15万3000円(消費税込)
Note 9(SM-N9600) 約99000円 + マイクロSDカード(128GB)約5000円
=約10万4000円
約5万円弱の価格差があり、価格面では、Note9に軍配が上がりました。
iPhoneにもいいところはあるのですが(セキュリティや、OSバージョンアップの長さ)、さすがに価格が1.5倍というのは大きなマイナスでした。
Note9を購入するにあたっては、128GB版か、512GB版を買うか迷ったのですが(マイクロSDカードだと、耐久性や速度面でストレージ版よりも難点があるかどうか確認できず、リスクが残りました)、長時間の動画撮影を一度にすることはまずないと考え(512GBは一度には使い切れない)、128GB版(+マイクロSD運用)とすることにしました。
ちなみに、Pixel3の価格が発表されましたが、Pixel 3 XL(128GB)で、131000円と、Note9よりも、3万円強高く、選外となりました。AIをフル活用して、カメラの性能がいいという報道もありますが、カメラには特にこだわりがないので、私には響きませんでした。
②ペン入力の可否
iPhone XS MAXがApple Pencilにも対応するのではないかという噂が一時期流れましたが、結局対応しないことになりました。そのため、ペン入力についてはNote9だけの優位性となりました。
不安材料は、Note9のペン入力のレビュー記事(日本語)や動画が少なく、かつ、リアル店舗でのデモ機もないため、使い勝手の実際のところが全く分からないところでした。
最終的には、えいやでNote9を購入したわけですが、今のところ、ペン入力については特段の不満はなく(書き心地や、書くまでのタイムラグの短さ)、Note9を選んでよかったと思っています。
今まで、メモをとるときに、いろんな紙にかいたり、ノートに書いて、ノートが見つからなくなったりとロスが大きかったのですが、Note9に一元化できたら効率アップができそうです。
Sペンの動画レビューで、参考にしたものです。
そもそも、日本語サイトで、Sペンの使い方をわかりやすく解説しているページが多くはないので、こういったページで機能を「発見」する形になるかと思います。
③OSのバージョンアップ期間
OSのバージョンアップ期間については、iPhoneに軍配があがります。
Androidでは、
・そもそも、OSのバージョンアップにいつまで対応してくれるのか
・OSのバージョンアップに対応してくれるとしても、googleのバージョンアップの発表からメーカが対応するまでのタイムラグはどれくらいか
という問題が常について回ります。
バージョンアップがされないとなると(又は、バージョンアップがされてもメーカー対応が遅いと)、セキュリティ問題を抱えることになるので、困ったものです(ウィルスソフトを入れているとしても)。
やや古いですが、こんな記事があります。
この問題があるので、以前のスマホは、Nexusといったグーグルブランドを購入していました。気休めかも知れませんが、グーグルブランドであれば、タイムラグは最小化できるからです。ちなみに、タイムラグについては、スマホの製造メーカーによってはかなりかかる(半年以上)ところもあるようです。
他方、Note9は、サムソン製であり、グーグルブランドではないので、タイムラグはどうなることやらです。実際、Androidは、Android 9 Pieが8月にリリースされていますが、Note9がいつ対応するのか、おそらく年内は絶望的かと思います。
OSバージョンアップの対応期間は、Andoroidだと、機種発売から2年くらい(しかない)こともあるようです。この対応期間は、グーグルブランドのスマホであってもなくても、大きな違いは無く、かなり心許ないところがあります。Note9は、サムソンなので、何年までバージョンアップに対応してくれるのか、心配です。
例えば、以前使っていた、Nexus 6Pは、2015年9月発売でしたが、アップデート保証期間は2年(2017年9月)まででした。ただ、事実上、Andoroid8.1まではOSのアップデートを受けることはできています。Andoroid 9.0 Pieへのアップデートは、脱獄?すればできるのかもしれませんが、何ともいえません(少なくとも、10月時点でNexus 6PへのAndoroid 9.0の配信はありません。)。
他方、iPhoneだと、かなりの長期間、OSのバージョンアップに対応してくれます。実際、iOS12は、iPhone5sも対応しており(5sの発売は2013年9月)、6年前の機種でもiOS12にバージョンアップできるようになっています。この点は、アップルの圧勝となっています。もちろん、機種によるバージョンアップのタイムラグもありません。
happy-applications-maker.hatenablog.jp
最近発売された、Pixel3だと、
Pixelは、Googleの最新機能をいち早く利用できるスマートフォン。Pixel 3と3 XLいずれも、Android 9 Pieをプリインストールしており、3年間のOSとセキュリティのアップデートが保証されている。
Googleの「Pixel 3」「Pixel 3 XL」が日本発売 9万5000円〜 FeliCaも搭載 - ITmedia Mobile
とのことです。Android 9 Pieが既にインストール済みというのは、Note9にない優位性ですが、それ以外の機能と価格のバランスを考えると、Note9ではなくPixel 3を購入するという判断にはなりませんでした。
④性能(CPU、グラフィック、液晶、バッテリー時間、カメラ、ストレージ)
性能については、液晶、カメラ、ストレージは、iPhoneとNote9は、同等な感じです。プロがみれば違うのかもしれませんが、素人が扱う体感レベルでは、大差はなさそうです。
他方、CPU、グラフィックは、iPhone XS Maxの方がNote9よりも、優れているイメージです。ただ、これも、スペック差が体感まで影響するかどうかと言うと微妙です。
まず、CPU・グラフィックは、iPhone XS Maxの圧勝です。ベンチマークを見る限り、Note9のCPU、グラフィック性能は、iPhoneの方が、Note9の20%程早そうです。
Note9(Exynos 9810)Antutu 246442
ちなみに、私が購入したNote9はSnapdoragon版(SM-N9600)ですが、Antutuのスコアは、281659でした。
ですので、iPhone XS Maxの方が約20%程スコアがいいことになります。
他にも、マルチコアの比較や、シングルコアの比較もありますが、概ね、iPhone XS Maxの方が性能がよい結果です。また、iPhone XS MAXは、機械学習用のチップが搭載され、それがカメラ等の機能に反映されているみたいなリリースがされていますが、こちらも機能は未知数です。これから、対応するアプリが増えていくのかも知れません。
Note9は、一世代前のiPhone Xにすらベンチマークでは劣っているので、何だかな~というところです。これは、Note9というよりは、Snapdragon945の性能の問題(またはリリース時期)かとは思います。
操作の体感として、一番わかりやすいのは操作の「ぬるぬる」感です。
ところで、Androidの場合、「開発者向けオプション」で画面遷移のアニメーションのスピードを変えることができますので、こちらで見かけ上の「体感」スピードを上げることができます。お恥ずかしながら、このことに最近気がつきました(苦笑)。
実際、アニメーションを「オフ」にすると、「体感」スピードはかなり上がりました。この方法は知らなかったので、今まで何だったのかと思っています(苦笑)。
バッテリー時間については、どちらが長持ちするのか、諸説があってよく分かりません。
このレビュー記事だと、Note9の方がバッテリーの持ちがよいとあります。
iPhone XS and XS Max Battery Life: The Results Are In
iPhone XS Max 10:38
Note9 11:26
こちらの動画だと、iPhone XS Maxの方がNote9よりもバッテリーの持ちはいいです。
バッテリー容量が、 3174mAhしかないiPhone XS Maxと、4000mAhも容量があるのに、圧勝できないNote9をみると、iPhoneの新しいチップの消費電力あたりの性能はかなりいいものと思われます。
⑤日本語の音声入力環境の良さ
日本語の音声入力については、勝間和代さんの下記のブログをみて、自分なりに、アップル環境とwindows環境で試してみました。
普段使っているマイクロソフトのWord、メッセンジャー等の他のアプリとの連携性や、音声認識の精度・入力のしやすさ等を考えると、現時点では、Android + google音声認識 + Voice Input 環境がいちばん最適でした。
ですので、日本語音声入力環境を考えると、Andoroidに優位性があります。
■結論:Note9にした決め手は、価格とペン入力と日本語音声入力環境
結局のところ、Note9にした決め手は、①価格の安さ、②ペン入力ができること、⑤日本語音声入力環境の良さ、でした。
OSの対応期間の短さやタイムラグについては、そこそこマイナスだったのですが、価格が相対的にかなり安く、他の機能は一長一短でしたので、Note9に決めた次第です。