Thinkpad X1 Extreme(Windows10)への移行時のトラブル対応

はじめに

年末年始を利用して、メインのノートパソコンをThinkpad X1 Extreme(Windows10 Pro)に移行してみました。

 

ただ、予想以上にトラブルが発生して、解決に手間取りましたので、備忘録を残したいと思います。

 

発生したトラブル

①ソフトのフォントがにじむ

具体的には、メールソフトのBeckyのフォントがにじむというトラブルが発生しました。フォントの種類を変えたり、Beckyのフォーラムを検索しましたが、解決方法がなかなか見つからず、苦労しました。

 

最終的には、こちらの方法で解決しました。

www.youtube.com

具体的には、当該アプリの「プロパティ」「互換性」「高DPI設定の変更」「高DPIスケール設定の上書き」で、「高いDPIスケールの動作を上書きします。」にチェックボックスを入れて、「拡大縮小の実行元」を「システム(拡張)」にするという対応★です。

 

Thinkpad X1 Extremeの液晶は4Kで設定しているのですが、高解像度で古いアプリだと、Windowsではフォントがにじむ、というトラブルが発生するようです。

 

フォントがにじむ場合は、ほかにもいくつか対応方法があるようですが、

Windows10で文字の表示が汚い(にじむ・ぼやける)場合の解消法 | 華麗なる機種変

Beckyでのフォントがにじむのを解決するには、上記の対応★しかありませんでした。

 

②Beckyの文字化け

Beckyの文字化けとは、通常は、文字のエンコーディングが原因です。ですので、普通は、Beckyのエンコーディングの設定を直せば直ります。

しかし、今回は、一筋縄ではいきませんでした。

 

Windows10に移行した際に文字化けしたのは一部のメールだけでした。文字のエンコーディングを変更したら一部のメールの文字化けは直るのですが、不可解なことに、どうしても直らない文字化けもありました。

 

そこで、まず、試したのは、こちらの方法でした。

「特定の条件により、Windows 10 で文字化けが発生する」

しかし、結局直りませんでした。

 

そこで、最終的にいろいろ試した結果、解決したのは、

 ・Beckyを削除して、再インストール

 ・再インストールする前に、レジストリからBeckyの情報を完全削除

するという方法でなんとか解決しました。参考にしたのは、こちらの書き込みです。

 

③プリンターのドライバーの表示がおかしい

プリンターのドライバーの表示がおかしくなり、ボックス部分が潰れて文字が読めないという症状が出ました。

 

Windowsのフォントの大きさを変えたり、解像度を変えたり、いろいろ試しましたが、うまくいきませんでした。

 

結局、プリンターのメーカーが異なるドライバーを提供していたので、「RPCS V4 Generic ドライバー」を使うことでなんとか解決しました。

 

ただ、この方法でも、Office 365のWordでは、文書の印刷をするときに印刷画面の表示が崩れることがあります。Windows10の問題なのか、Office365かは、特定できていません。

 

エクスプローラーの動作が遅い

 移行前のノート(Thinkpad T530、Windows7)の構成は、

  CPU  i5-3230M

  メモリ 16GB

  SSD  500GB(CT512MX)

でした。

 

移行後のThinkpad X1 Extreme(Windows 10Pro)の構成は、

  CPU  i7-8750H

  メモリ 16GB

  SSD  256GB(MZNLN256HAJQ、SATA)

       +1GB(WDS1000T2B0B、SATA)

です。マシンパワーは移行後のマシンの方が明らかに上回っています。

 

それなのに、移行後の方がWindowsの動作が、体感でもわかるほど、もっさりしていました。とりわけ、エクスプローラーのもっさりはひどかったです。

 

Windows 高速化の定番である「システムの詳細設定」「パフォーマンス」「視覚効果」「パフォーマンスを優先」にしていても、もっさりしていたので、原因がわかりません。

 

そこで、高速化のために試した方法は下記のとおりです。

 Windows Searchの停止

 バックグラウンドアプリの停止

 

エクスプローラーのもっさり感は多少改善して、許容範囲内にはなったのですが、マシンパワーがアップした割には、キビキビしていないので不満はやや残っています。

 

 ⑤ワードの段落の行間が広くなりすぎる。

ワードの段落の行間が2文字分?以上になってしまうという症状が出ました。改行の場合は、この症状はでないのが、謎でした。

これは、Windows10の問題なのか、Office365のWordの問題なのかはわかりませんが、ともかく、文章の見た目がおかしくなるので、非常に困りました。

 

解決方法は、

 ・「段落」「行と段落の間隔」をクリックして、「行間のオプション」を表示する

 ・「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外す

 

です。

 

ただ、これだけではすべての文書にこの作業をする必要がありますので、Wordのテンプレートで、上記の設定を行いました。

 

⑥エクセルの罫線が太くなりすぎる。

 

Windows 10に移行したのと同時に、マイクロスフとのオフィスをパッケージから 、Office365に切り替えました。

 

すると、エクセルの罫線の太さが太くなりすぎて(3種類ありますが、上の二つが太すぎる)、使いづらいという問題が発生しました。

エクセルの罫線は、今までは、

  通常の罫線

  太めの罫線

  二重の罫線

を使い分けて見やすくしていました。

しかし、Office365になって、太めの罫線が太すぎるため、使えなくなってしまいました。

 

今のところ、回避方法が見つかっておりません。。。

 

 

⑦Beckyの添付ファイルの表示に関するトラブル

Beckyのメールの添付ファイルを開く場合に、下記のトラブルがあります。

 

 ・エクセルのセルの表示に空白がある

 ・PDFファイルのフォントが一部にじむ

 

どちらも、一度、メールの添付ファイルをローカルに保存して、保存したファイルを開くと問題はないです。ただ、どうしても一作業が発生して、業務効率が落ちるので、イラッとするところです。

 

⑧ワードのコピー&ペーストがうまくいかない

 

他の文書(例えば、ホームページ)からワード文書にコピー&ペーストをすると、元の文書の書式(フォント、行間等)を引き継ぎます。

ですので、以前は、 いったんテキストエディターにコピー&ペーストをしてから、プレーンのテキストデータをコピー&ペーストしてワード文書に貼り付けていました。そうすると、元の文書の書式を引き継がないので、ベタ打ちで入力したのと同じことになります。

しかし、Windows10 とOffice 365のワードだと、上記の方法を使っても、ペースとした文章が何らかの書式を引き継いで(フォントの種類、文字の大きさ、行間等)しまいます。しかも、元々の文書の書式ですらないので、困ったことになっています。

今のところ、回避方法は見つかっておりません。 

 

これまで、OSについては、
  Windows 95   →Windows XP

  Windows XP →Windows 7

 Windows 7  →Windows 10
と乗り換えてきましたが(NT、Vista、8.1への更新もしましたが、メインパソコンには導入しませんでした)、ここまで苦労したのは初めてです。いやはや。

 

 

⑨ワードの文字数の指定がうまく機能しない

 

ワードは、「レイアウト」「ページ設定」「文字数と行数」で文字数と行数を指定することができます。

 

しかし、文字数を指定しても、実際に文字数をカウントすると指定した文字数になっていない(指定した文字数に達していなくて開業されている)という事態が発生する場合があります。

再現条件は特定できていない(発生しないこともある)のですが、Windows10にするまでは、こういう症状は発生したことはなかったので、困っています。Windows10の問題なのか、Office365の問題なのかの切り分けもできていません。


 

 ⑩フォントの大きさを12ポイントにすると、Beckyの表示の際に縦筋が入る。

Beckyでフォントの大きさを11ポイントから12ポイントに変更すると、改行のところに縦の筋が入って表示されるという現象が発生します。

フォントを変えると一時期直ったのですが、また症状が復活してしまいました。
いろんなフォントを試してみましたが、11ポイントでは問題がないものの、12ポイントにすると軒並み問題が生じてしまいました。

ただ、13ポイントに変更したら問題解決できました。12ポイントがよかったのですが、やむを得ないと思います。